巨大ホテル廃墟

仕事で那須に行ってきた。栃木は関東じゃなくて南東北という扱いで問題ないような寒さだった。那須のほうに行くと、でっかいつららがざくざくと垂れていて、割と雪も積もってるし。いくら温泉街だからってわざわざこんなところにくる人間がいるのだろうかと寒い風を顔に受けつつ思った。観光用のでかいホテルに泊まったのだが、趣味が悪いつくりも落ち着いたつくりもあり、しかも何棟も繋がってるのが複雑でよくわからなかったりで、おもいついたままのものたちのごちゃ混ぜ状態が往年の廃墟に見られるようなものだった。夜中に風呂に入りに行くと、人がいなくてシーンとしてるのがまたよかったりする。何年も人がいなくなったかのようにみえるこの巨大ホテルは、もういまからその準備をはじめているのかもしれない。とか思って換気扇の音しか聞えない娯楽場の脇に座っていた。でも朝食はバイキング形式でかなりうまかったのだった。こんなに人いたんだーってくらい朝食のためのホールには人が集まってたし。