忍者

大好きな映画監督、岡本喜八が亡くなった。大学生の頃、相当映画を見ていた時期に僕は岡本喜八の作品に出会った。最初に見たのは『独立愚連隊』だ。破天荒な設定で笑わせながら泣かせるという芸当をさらりとやってしまう彼の映画にはまって、その後『肉弾』『吶喊』『近頃なぜかチャールストン』などなど、観れる作品は大体観た。いつもギャグを忘れずに、2時間という無駄にしたくはない時間を飽きずに魅了してくれた。『近頃…』なんて得につぼで、冒頭でいきなり始まるクレジットで既に岡本ワールドに浸ってしまってたくらいだ。それだけじゃなく彼の映画には輝く瞳を持った生きてる人間が常にしっかりと映ってて、ものすごく勇気づけられ、奮起した。ああ、残念だ。これからも岡本作品が色んな人を笑わせてくれることを願う。