DJ

先日生DJを久々に見て、DJについてちょっと考えた。その日は2人のDJを見たんだけど、最初に見た人はクラブ系ダンスミュージックを淡々とかけつづけ、もう1人はターンテーブルやエフェクタなどの機材を色々駆使して曲をミックスしていた。最初にやってた人もエフェクタやEQは使ってるし、淡々とかけてるわけじゃなくミックスしてるんだろうけど、全然面白くない。微妙にゆらゆら身体を揺らしながらしゃれた感じの音楽を適当につないでハッピー、みたいなやつ。みてて腹が立ってきたけど、我慢してのろうとするも、無理だった。やつの1曲目の途中から翌日の仕事のことが心配になり、その場にいることがばかばかしく思えてくるくらいだった。家で1人でやっててくれ。
その次に見た目当てのDJは、さっき言った機材をいろいろ駆使してる人なんだけど、ほんと終わらないでくれっていうくらい素晴らしいDJプレイをみせてくれた。二人の選曲がただ自分が好きか嫌いかという問題でもあるような気もするが、否そうじゃないといいたい。後半のDJは他の人の曲をかけてはいるけど、それらを完全に自分のものにしている。元々の曲に縛られないで新しい音を飛ばす刺激的なDJだった。最初のやつはかけてる曲が自分のお気に入りなのか知らないけど、のりだけはよさそうで中身は何もない。最近のオーディオプレイヤーでもできそうなミックスで、原曲のみの力がその場の雰囲気を決めてるようだった。
クラッチとかテクニックとか耳あたりの良さとかそんなものは関係なく、DJがかける曲がスピーカーからどんな音になって出てくるかだと思う。クソDJと最高のDJの2人を見て、DJするってのは広い意味があるのかもなー聴かせ方だっていろいろさーと、クソDJを見た自分になんとか言い訳をしようとか思いつつも、そんなわけなくて、壊しながら新しいものを同時に作るとんでもない作業こそがDJだ!なんてちょっと偉そうに吐き捨てた。